UNIVERSAL - 全てのクラス(ブレスされたリファレンス)の基底クラス

目次


名前

UNIVERSAL - 全てのクラス(ブレスされたリファレンス)の基底クラス


概要

    $is_io    = $fd->isa("IO::Handle");
    $is_io    = Class->isa("IO::Handle");

    $does_log = $obj->DOES("Logger");
    $does_log = Class->DOES("Logger");

    $sub      = $obj->can("print");
    $sub      = Class->can("print");

    $sub      = eval { $ref->can("fandango") };
    $ver      = $obj->VERSION;

    # but never do this!
    $is_io    = UNIVERSAL::isa($fd, "IO::Handle");
    $sub      = UNIVERSAL::can($obj, "print");

説明

UNIVERSAL は全てのブレスされたリファレンスが継承する基底クラスです, perlobj [CPAN] も参照してください.

UNIVERSAL は以下のメソッドを提供しています:

$obj->isa( TYPE )
CLASS->isa( TYPE )
eval { VAL->isa( TYPE ) }

ここで

TYPE

はパッケージ名

$obj

はブレスされたリファレンスかパッケージ名を含んだ文字列

CLASS

はパッケージ名

VAL

上のいずれかかブレスされていないリファレンス

インスタンス若しくはクラスメソッド ($obj->isa( TYPE ))として 使うときは $obj がパッケージ TYPE 若しくはパッケージ TYPE の派生にブレスされているときに を返します.

クラスメソッド (CLASS->isa( TYPE ): スタティックメソッドとして 参照されることもあります)として使う時は CLASS がパッケージ名 TYPE 若しくはパッケージ TYPE の派生から派生している(若しくは そのもの)の時に を返します.

もし調べたい対象が何であるのかはっきりしていないとき(VALのケース)では, VAL が未定義のときの例外を捕捉するために, メソッド呼び出しを eval で包む必要があります.

isa をクラスではなくメソッド呼び出しであることを保証したいのであれば 最初に Scalar::Util [CPAN] の blessed で呼び出しを確認します:

  use Scalar::Util 'blessed';

  if ( blessed( $obj ) && $obj->isa("Some::Class") {
      ...
  }
$obj->DOES( ROLE )
CLASS->DOES( ROLE )

DOES はオブジェクト若しくはクラスが役割 ROLE として機能するかどうかを 調べます. 役割(role)とは特定の振る舞いに名前を付けたグループです( しばしば特定の名前やシグニチャを持ったメソッドです), クラスと似て いますが, それ自体が完全なクラスである必要はありません. 例えば, logging や serialization は役割になるでしょう.

DOESisa はどちらも, 真であればメソッドを呼び出したオブジェクト 若しくはクラスが特定の振る舞いを行えるかどうかを知ることが 出来るという点で似ています. しかしながら, DOES は 呼び出し先が操作を どのように処理するかには気にしないで, 単にそれを行うということを調べるに すぎないという点で isa とは異なります. (isa はもちろん 関連の継承を委任しています. 他の関連には集約(aggregation), 委譲(delegation), mock が含まれます.)

デフォルトでは, Perl のクラスは UNIVERSAL ロールとして機能するだけです. 自分のクラスで他のロールの機能をマークするには, DOES を適切に オーバーライドします.

ロールとクラスの間には, 各クラスは暗にその同じ名前のロールが存在するという 関連があります. 継承トロールには, 基底クラスから派生したサブクラスは 暗黙にその親の機能する任意のロールは機能するという点も関連があります. それ故に isa が真を返す全ての場所で DOES は真を返すので(オーバー ライドされた DOES 及び isa メソッドは適切に振る舞うため), 安全に isa の代わりに DOES を使うことが出来ます,

$obj->can( METHOD )
CLASS->can( METHOD )
eval { VAL->can( METHOD ) }

can はオブジェクト若しくはクラスが METHOD というメソッドを 持っているかを調べます. もし持っていれば関数リファレンスが返されます. もし持っていなければ undef が返されます. これには $obj, CLASS, 若しくは VAL で継承されている若しくはインポートされている メソッドが含まれます.

can はオブジェクトが(オブジェクトのクラスが can を適切にオーバー ライドしていないのであれば) AUTOLOAD を通してメソッドを提供可能かどうかは 知ることができません, そのため undef が返ってきてもオブジェクトが そのメソッド呼び出しを処理することができないとは限りません. これを 回避するにはモジュールの作者が AUTOLOAD を使って処理するメソッドに対して 前方宣言を使うことです(perlsub [CPAN]参照). そのような'ダミー'の関数は can はコードリファレンスを返しますが, それが呼び出された時には AUTOLOAD へとフォールスルーされます. もし適切な AUTOLOAD が提供されて いなければ, コードリファレンスの呼び出しはエラーになるでしょう.

can はクラス(スタティック)メソッド, オブジェクトメソッドとして 呼び出すことができます.

繰り返しますが, 有効な呼び出しのためには同じルールがつかわれます -- eval ブロックかよりこだわるのであれば blessed を使う必要が あります.

VERSION ( [ REQUIRE ] )

VERISON はオブジェクトがブレスされているパッケージの変数 $VERSION の値を返します. もし REQUIRE が与えられていた 場合には比較をおコアってパッケージのバージョンが REQUIRE 以上でなかった場合には die します.

VERSION はクラス(スタティック)メソッド若しくはオブジェクトメソッド として呼び出すことができます.


エクスポート

デフォルトでは何もエクスポートされません.

3つの関数(isa, can, そして VERSION)をインポートしたいかも しれませんが, それを行うことはたいてい有害なことです. 新しいコードでは それは行わないでください.

例えば, このドキュメントの以前のバージョンではリファレンスの 種類を調べるのに isa を関数として使うことを提案していました:

  use UNIVERSAL 'isa';

  $yes = isa $h, "HASH";
  $yes = isa "Foo", "Bar";

この時, このコードは他のクラスでオーバーライドされた isa メソッドを呼び出すことがないという問題があります. 1つめのケースについては代わりに Scalar::Util [CPAN] の reftype を 使うようにしてください.

  use Scalar::Util 'reftype';

  $yes = reftype( $h ) eq "HASH";

そして2番目のケースについてはメソッド形式の isa を使うように してください.

  $yes = Foo->isa("Bar");

和訳

 山科 氷魚 (YAMASHINA Hio) <hio@hio.jp>

原典: perl VERSION 5.9.4. 翻訳日: 2007-03-19.

UNIVERSAL - 全てのクラス(ブレスされたリファレンス)の基底クラス

索引

UNIVERSAL - 全てのクラス(ブレスされたリファレンス)の基底クラス